理事長挨拶

本年6月の総会でご承認いただき、本年度から本学会の理事長を務めさせていただくことになりました。

理事長としては、学会設立時の初代理事長の宇都宮譲二先生、二代目の樋野興夫先生に続いての三代目となりますが、前任のお二人の先生の偉大な業績・貢献に少しでも近づけるように努力せねばと、身の引きしまる思いであります。

さて、本学会は、家族性腫瘍に関わる基礎研究者・臨床医・メディカルスタッフなどが連携して学術活動・意見交換を行うmultidisciplinaryな学会です。癌を扱う学会も遺伝を扱う学会も、またそれぞれの臓器を専門に扱う学会・研究会も多数ある中で、本学会は、“家族性腫瘍“をキーワードとしてそれらを横断的に包括するという意味でも極めてユニークな学会とも言えます。

近年、遺伝性乳癌卵巣癌(HBOC)のニュースの影響などもあって国民の間でも家族性腫瘍の認知度・関心が高まり、また従来の遺伝に対する偏見も徐々に解消されているようにも感じます。これらの流れの中で、本学会は、社会に向けてより広く窓口を設け、学会活動を推進していく目的で、評議員による理事選挙制度を本年度から導入し、本年6月からは新理事会のもとでの運営体制となりました。 各種学会活動の活性化を図るために、12の委員会(総務、財務、将来検討、編集、学術・教育…など)を設け、理事長を除く12名の理事がそれぞれの担当理事として委員会を所掌いたします。

現在、家族性腫瘍に関しての課題は山積しております。本学会の活動につきまして、今後とも会員諸兄ならびに一般市民の方々の積極的なご助言・ご協力を心からお願い申し上げます。

日本家族性腫瘍学会 理事長
兵庫医科大学外科学講座、下部消化管外科、主任教授 冨田 尚裕

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